南部江戸鉄瓶とは
 
 福岡知事指定の特産民工芸品「八女すだれ」とは、福岡・八女地方の竹材を使用し、八女で製造された国産材料の希少な室内すだれ。
 奈良、平安時代の御簾(みす)という室礼の調度品が原型で、その流れをくむすだれは、日本の伝統文化としてホテルや旅館、飲食店で人気があり、外国人観光客に対するおもてなしとしても注目を集めている。

 八女すだれを垂らす。それだけで、室内の空気が変わる。そこに香るような上質でやさしい時間が流れはじめる。巻き上げれば、一転して開放的な空間を演出し、さりげなく品位ある装飾へと変貌する。八女すだれの格調と気品は、和の住まいの調度品、洋の住まいのインテリアとしても、格別なものがあります。
 かって平安時代には、貴人の住まいに用いられていた御簾。とくに貴族の女性は、身近な親兄弟といえども、男性に顔を見せてはならないとされ、人と対面するときは御簾や几帳を隔てていました。御簾ごしに見える人影を「透影(すきかげ)」とよび、当時の人は透影から女性や貴人の人となりを推測していたようです。そうした雅(みやび)な習慣から、戦国時代は大名の正妻、さらに江戸時代以降は将軍の世継ぎと御三家の正室に限定して、「御簾中(ごれんじゅう)という尊称が使われていました。八女すだれの存在はそんな歴史に磨かれてきた象徴性もあわせて、特別な空間を創りだします。



南部江戸鉄瓶説明


南部江戸鉄瓶説明

 わが国には古来、「室礼(しつらい)」というおもてなしがあります。とくに平安時代は、お祝いの宴を催すハレの日など、来客に失礼がないよう、そして一人ひとりにご満足いただけるよう、心をこめて、自然を取り入れながら室内装飾に趣向を凝らしていました。これが室礼であり、重要な役割を果たしていたのが御簾(みす)です。御簾は礼を尽くすためにかかせない特別な調度品として、おもてなしに重要されてきました。いまも九州福岡県の八女(やめ)地域で作られている「八女すだれ」には、こうした室礼の精神が脈々と流れています。


八女すだれの定義] 1.八女地域の竹材料を使用していること 2.八女地域で生産されていること 3.足踏み織機で生産されていること 4.経糸を捻って編むねじり編みという技法で生産されていること 5.竹の節が手作業で揃えられており、伝統的な節揃えの技法で生産されていること 6.すだれの縁が手作業で縫い付けてあること……これらの条件を完全に満たしているすだれだけが「八女すだれ」を名のることができます。八女すだれは福岡県知事指定の特産民工芸品です。

南部江戸鉄瓶説明



 
南部江戸鉄瓶説明
南部江戸鉄瓶説明